手 術   再手術へ 

3月1日(木)手術の日
 妻が朝7時10分に来てくれた。安定剤を飲んで少し頭がぼわーっとしている。鼻から管を入れた。
8時30分頃、弟が来てくれた。同室の方々からも頑張ってくるように励まされた。この病院は、ほと
んどがガン患者であり手術は頻繁。患者も慣れたもので、そんなに深刻な雰囲気はない。「いってらっ
しゃい」といった感じ。9時頃、ストレッチャーにのっていざ手術室へ。本人かどうか確認のために名
前を聞かれた。後で妻に聞いたら、まるで妻が受け持っている幼稚園児のように素直に名前を応えたそ
うだ。そういえば思い出す。あの強情な今は亡き父が、生死をさまよう中でも看護婦さんの言うことには「はいはい」と素直に応えていたっけ。
 その日は、みんな終日手術の終わるのを待っていたそうだ。妹も11:30すぎに来たとか。Iさん
もご夫婦で来てくれたそうだ。17:15分に手術が終わったそうだ。約、8時間の手術。切り取った
直腸を見せてくれたそうだが、裏まで犯されていたとか。「この憎たらしい癌」を見て,妻も娘の泣いたそうだ。転移が心配と先生がおっしゃっていたそうだ。
 でも何とか、人工肛門にはならなかった。そのかわり,リスクが大きかった。結局このことが私の人生を大きく変えてしまった。

 手術が終わって、意識モウロウの中、妻に「あー、生きていたか」と言ったそうだ。

3月2日(金)手術後1日目。ICUにて生存中。
 2〜3日は熱が続くそうだ。腹に力が入らず、妻にいろいろ話したくても言葉にならない。よく、映
画で死にそうになっている人がとぎれとぎれに何か言っている場面があるが、あれはうそだと言うこと
が分かった。絶対にしゃべれない。特に、私の場合は腹筋を使ってしゃべる癖が付いているのでなおの
ことだ。
 
入院後の経過:術前から術後

【消化器内科】
担当医師:A先生  B先生
看護婦:S婦長 N主任 その他、名前がわかっていた看護婦さんは12名

2月7日(水)入院2日目
 体重77.7kg 6:00検温36.4度 採血5本 尿6回 血圧80−144(昼80−128)
 胸部静脈点滴用チューブ取付及び胸部CT撮影 出血下痢1回 直診 耳採血 入院診断計画書受領

2月8日(木)
 体重76.8kg 血糖値277 尿7回 出血下痢3回

2月9日(金)
 体重76.1kg 血糖値280 尿2回 出血下痢1回 入浴

2月10日(土)誕生日
 6:00検温35.5度 体重75.1kg 血糖値280 尿6回 出血・バリューム下痢2回

2月11日(日)
 6:00検温35.5度 体重76.8kg 血糖値280 尿5回 出血下痢3回

2月12日(月)
 血糖値237 尿6回 出血下痢2回

2月13日(火)
 体重75.8kg 血糖値235 尿6回 出血下痢3回

2月14日(水)
 体重76.2kg 血糖値257 尿7回 出血下痢3回

2月15日(木)
 体重76.1kg 血糖値315 尿7回 出血下痢4回

2月16日(金)
 血糖値233 尿4回  ニフレック2000†N飲 便8回くらいで透明

2月17日(土)
 体重76.6kg 血糖値241 尿7回 便3回

2月18日(日)
 体重76.2kg 血糖値200 尿8回 便2回

2月19日(月)
 体重75.7kg 血糖値198 尿7回 便2回

2月20日(火)
 体重76.2kg 血糖値200 入浴 外出

2月21日(水)
 体重76.2kg 血糖値208 尿7回 便3回

【消化器外科】
担当医師:M先生  P先生  W先生  R先生
看護婦:Y婦長 T主任  その他、名前がわかっていた看護婦さんは12名  S看護婦(手術室)
    ストーマ科〜K看護婦

2月22日(木)3階外科病棟に移る(同室者3名)
 体重76.2kg 血糖値208 血圧85−156

2月23日(金)本日より、1000†Nずつ交換 インシュリン40単位
 血糖値168 血圧85−156 尿5回 便2回

2月24日(土)
 体重75.8kg 血糖値168 

2月25日(日)
 血糖値162  尿5回 便1回

2月26日(月)
 血糖値162  血圧82−132 尿5回 便1回  アイソトープ 注射

2月27日(火)
 下剤飲む  尿4回 便6回

 
3月1日の手術後、2日間で大部屋に戻る

 3月3日(土),午前中はHCUリカバリー室 11時頃、歩いて大部屋へもどる。
 朝方は、若干吐き気があった。熱は続いている。夕方、吸入しに詰め所に行ったが、
しんどかった。汗びっしょりで帰ってきた。
 夕方から、便意をもようしてトイレに行った。水のような感じだ。廊下ですれちがっ
たP先生に「先程トイレに行きました」と言うと、「早いね。よかったね。経過がいい
のかな」と言われたので安心した。しかし,このことが恐ろしいこの後の展開となった。

     再手術へ       

inserted by FC2 system