因島の友に,「戦艦大和」

 2010年12月6日から4泊5日の日程で,妻と二人で念願の九州路。今回は思い切って「フルムーンパス」を利用。一人80,500円で新幹線も含めてグリーン車掘り放題!損か得か・・・,いろいろ調べてシュミレーション結果OK! ただし需要の高い「のぞみ」には自由席でも乗れ(別料金)ません。結果,もし「フルムーンパス」を使わなかった場合の計算ではJRのみですが196,000円かかります。実際にかかったのが80,500円ですから,差額115,900円の得となりました。今回の九州路は,叔母の所,五日市時代の旧友,京都紅葉,篤姫ロケ地探索などが目的だったので,交通はあくまでも手段として考えました。この程度の差でしたが,もっといろいろなところをまわればその分ものすごーくお得であると思いました。
 グリーン車に乗るのは久しぶり。初めて判ったのですがグリーン車の近くに階段エスカレーターがあったり,フリーパスで特急だろうがなんだろうが飛び込みで乗れますので待ちなし!すごーく楽しくお得感があふれる旅行に感激しました。グリーン車ではおしぼりが出るし,とにかくリッチな気分満喫です。

 第1日目は京都。「ひかり」なので大阪乗り換えでしたが問題なし。平日の方が混んでないので月曜出発にしたため,紅葉イベントには一日遅く(ライトアップなどのイベントは12/5で終了)一足違いでしたが,遅れ気味の紅葉に感激でしたが永観堂も一杯の紅葉でした。幸いに清水寺はライトアップ中。素晴らしいお店で夕食をいただいてから夜の京都・清水寺へ。感激でしたよ。

 2日目は,五日市時代の吹奏楽仲間のS君との再会。今は因島で自営業の傍ら(自営業が傍らかも)おやじバンドや夫婦で因島の音楽を背負って活動中,というすごーい頑張り青春君。お互い頭の方は薄くなりましたが気持ちはあの時のままなんだよね。うれし涙の再会でした。夜はおやじバンドの仲間を呼んでいただいて私たち夫婦のためにコンサートを開いてくれました。ついには私たちも加わってというかアルコールも加わって,飲んだり歌ったり楽器を演奏したりで素敵な時間があっという間に過ぎました。予約しておいてくれたホテル泊の翌朝は,前日があいにくの天候だったためきっと無理をしてくれたのでしょう,「てっぱん」のロケ地や因島が一望できる場所を自家用車で巡ってくれました。そしてぎりぎり福山行きの「シトラスライナー高速バス因島大橋インター停留所」へ滑り込み,後ろから来た高速バスに乗車。涙の別れをする間もなく,ちぎれんばかりに手をふってお別れしました。私が前日に持参したアルバム(五日市時代の白黒写真)を見て,大粒の涙を流していた彼。奥さんがそっと背中をなでていた光景を見て,奥さんの実家・因島で二人で築き上げた生活や,いまや商工会会長を務める彼の苦労など,なつかしい青春のあの頃の思い出が交錯して走馬燈のように駆け巡りました。また来まーす!

 九州新幹線が今年(平成23年3月12日)開通予定。最後の年となる「リレーつばさ」での旅行,何とも言えない感動を覚えました。篤姫のゆかりの地は跡ぐらいしか残っていませんが,歴史を感じさせるに十分でした。小雨の中でしたが,妻(歴史があまり得手でない)は文句も言わずに精一杯私につきあってくれました。感謝! 篤姫が江戸に向かったと云われる石橋記念公園にある「西田橋」も感慨深く,島津家というよりは,九州最南端の鹿児島から明治維新への突入歴史,見事な絵巻をみじかに感じることができました。
 そして,今回の九州路を決意させてくれたメインテーマのひとつ「コンサート鑑賞」に向けて博多へ。

 博多は亡き母の姉が暮らす地。小さい時に親を亡くして,北海道で養女となった母と別れ別れになって満州の地から九州へ嫁いだ伯母との歴史は一口では語れない物語。戦後,3年くらい放送されていたと思われる「尋ね人」というラジオ放送に伯母が出した尋ね人によって再会を果たしたのは確か昭和30年頃だったような・・・,伯母が初めて北の最果てまでご主人と来てくれたのを記憶している。その後,私が東京での教員出発の年に,伯母の娘さんが東京にいたために東京で再会を果たすことができた。それ以来の伯母との再々会である。勿論妻は初めての出会い。
 伯母はもう90歳をこえ,連絡を取ってくれた娘さんによると,痴呆に入ったらしくたぶん私のことは判らないという。それでも母の写真をもって行けば思い出すのではないかと思いながらの九州路でした。
 再会の前日,アクロス福岡シンフォニーホールへ。実はN響団員の息子が九州大学オーケストラを指揮すると云うことで,親ばかちゃんりんとは正にこのこと,と思いながらもいそいそと出かけてきたのでした。娘さんたち親戚も駆けつけてくれました。娘さんたちとは初めての出会いです。連絡を取りながらコンサートロビーで「あの・・・○○さんですか?」と互いに声をかけあっての緊張感でした。

 伯母は元気で迎えてくれました。娘さんたちが何日も前から,部屋の連絡黒板に私が来ると云うことを書いてくれて,叔母は何度もそれを見ながら楽しみにしていてくれたそうだ。
 私の顔を何度も見ては,「どなたさんじゃったろうか?」と聞く叔母だったが,「ああそうそう,慎ちゃんだね。」ってこれまた何度も確認。
 生前の母の面倒を見てくれたのは妻。あまりにも亡き母にうりふたつな叔母の姿顔立ちに大粒の涙をこぼしていました。そんな叔母でしたが,父と母の懐かしい写真を観て「このかたどなた?」「ああ,ミヨ子さんね」と,母の名と顔を思い出しては何度もうなずいてくれました。
 再会の時間はあっという間にすぎて,集まってくれた親戚一同に見送られて後ろ髪を引かれるように博多をあとにしました。「車中で食べてね」といただいたお寿司,涙で一杯でした。

 帰りの便は順調に。もったいないので大坂のお好み焼きを食べようと云うことになって新大阪から飛び乗った特急で大坂へ。おいしかったー!

 東京からはいつも乗る中央特快や快速を横目に特急「かいじ」グリーン車で立川へ。4泊5日の九州路は夢の中を駆け巡ったように過ぎていきました。ありがとう!

■ 参考に

12月6日(月)発〜4泊5日 10日(金)フルムーン旅行「九州路」

2010年12月6日(月)
 五日市線快速・東京行 武蔵五日市6:32発/東京8:10着
 ひかり505号  8:33東京発(京都11:15着) Green9号1番C/D
 ■宿泊〜京都「プチホテル京都」 【期間限定】祝!30周年感謝プラン7400円(2名1室)

2010年12月7日(火)
 新幹線ひかり503号 京都10:16発/新大阪10:30着 Green8号13番C/D
 新幹線ひかり555号 新大阪10:59発/福山12:03着 指定5号9番C/D
 高速バス・シトラスライナー 福山13:00発/土生(はぶ)港14:06着 ※往復割引 2,300円
 ◎ドライブ・夕食はS家にお世話になる
 ■宿泊〜因島「ナティーク城山」(海が見える部屋) 朝食つき

2010年12月8日(水)
 高速バス・シトラスライナー 土生港830発/福山936着
 新幹線ひかり551号 福山10:03発/博多11:40着 指定7号8番C/D
 特急リレーつばめ号 博多12:14発/新八千代13:51着 G・1号6番A/B
 新幹線つばめ11号 新八千代13:54発/鹿児島中央14:34着 指定3号9番C/D
 ■宿泊〜鹿児島「シルクイン鹿児島」ツインB(禁煙・ベッド幅110cm)LANケーブル完備 ※9,450円(1部屋のみの限定)
    ※鹿児島中央駅から一番近い☆天然掛流し温泉☆アクセス抜群の温泉宿
    ※季節毎に「バラ湯」「柚子湯」も堪能できる掛け流しの天然温泉が自慢の癒しの宿
 鹿児島巡り※篤姫関係

2010年12月9日(木)
 日豊本線 鹿児島中央9:11発/宮崎11:32着
 にちりん14号 宮崎12:05発/別府15:19着 グリーン1号3番A/B
 ソニック40号 別府15:22発/博多17:15着 G・1号1番C/D ※パノラマキャビン付
 地下鉄空港線・筑前前原行17:36博多発 2駅目の中洲川端下車徒歩4分
 ■宿泊〜2名無料券使用(じゃらんでためたポイント)「福岡フローラルイン西中洲」朝食付き
 アクロス福岡シンフォニーホール
   指揮 御法川雄矢
   曲目 シューマン/交響曲第4番
      チャイコフスキー/「くるみ割り人形」組曲
      ベートーヴェン/「献堂式」序曲

2010年12月10日(金)
 地下鉄空港線・姪浜行9:10中洲川端発/天神9:13着
 徒歩7分 地下鉄七隈線・橋本行9:22天神南発/七隈9:36着 2番出口
 叔母との再々会

 地下鉄七隈線・天神南行11:01七隈発/薬院11:13着
 福岡市交通局バス・博多行 薬院11:18発/博多11:26着

 新幹線ひかり562号 博多12:35発/新大阪15:21着 指定5号15番C/D
 山陽本線 新大阪16:00発/大阪16:04着 ※大阪お好み焼き

 山陽本線 大阪17:15発/新大阪17:18着
 新幹線ひかり528号 新大阪18:13発/東京21:10着 G・8号13番C/D
 中央線特急かいじ121号 東京21:45発/立川21:26着 G・8号13番A/B
 中央線青梅行 立川21:38発/拝島21:52着
 五日市線 拝島21:55発/武蔵五日市22:13着 帰宅22:30

 

 

                                      福山→

 

 

 

 

 

 

 

 

 ↓ 因島・尾道の風景です

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ↓以前に訪れた時の尾道
     戦艦「ヤマト」撮影場所

広島にも寄りました

 

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               宮島は夜でした。

 

 

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